boo事件ファイル（雪道の追跡４）

　挟み撃ちだ。
　そう思ったとたん、NH７１は、さっと路肩によけた(@_@)

　お～い(-_-)
　なに考えてんだよぉ・・・・

　まあ、ぶつけられて怒られるのを嫌がったんだろうけど、せめて。前を塞いで欲しかった。

　犯人は、NH７１を横目で見ながら逃走を続ける。
　
　こういうときに限って、警察車両の姿が全くない。

　無線聞いて先回りしてくれないと、とても捕まらない。
　交差点とかで、一般の車や人にぶつかったら大変である。
　神経がすり減る・・・・・

　しばらく走った後、犯人は大通りから、住宅街の裏通りに入った。
　しめた！！
　裏通りは除雪がまだである。

　いくらFFとはいえチェーン装着車にかなうはずがない。

　ところが、さすが新潟市。
　すっかり除雪してあった(T_T)

　しかも、細い路地の交差点や丁字路を曲がって逃走していく。

　こっちは、同じ速度でハンドルを切っても、曲がらない(*_*)
　ブレーキを踏んだら最後ハンドルが効かなくなる。

　何回も雪壁に接触し、バックして立て直して追いかける(=_=)

　応援はこないし・・・・・

　いつまで、追跡すればいいんだ。
　でも、ぜったいに逃がさん。

　そうこうしているうちに、応援の車両のサイレンが聞こえてきた。

　犯人も気がついたのか、住宅街から郊外に向かう。

　それが、犯人の命取りだった。

　郊外の脇道は除雪してなかったのだ!(^^)!

　必死で逃げようとするが、さすがに雪を抱き込み車は立ち往生。

　Booと先輩は車から降り、雪をこいで行き、運転席のドアを開けようとするが、鍵がかかっている。
　窓から開けるよう説得するがあける気配なし。

　説得すること１０分、他の車両も続々と到着し、１０人以上の捜査員と制服警察官にとり囲まれ、やっとあきらめて出てきた。

　もちろん、その場で緊急逮捕。

　追跡時間２５分・・・・

　ドライブならなんてことないけど、必死に追跡している２５分間は長かった。

　所轄署に連行して逮捕手続書作成したが、Booの靴の中は雪が入ってビショビショ・・・

　でも隊に戻ったところ、隊長から「大活躍無線で聞いていたぞ」とねぎらいの言葉が・・・・
　うれしいというより、本心

　　　　　　あ～、逃げられなくてよかった～

って思いました。

　一件落着(^_^)v

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