覆面は痴漢防止？？

　30歳で山形県境の駐在所に転勤になった。
　
　新潟県は縦に長いから，実家から4時間もかかるところで，方言も生活も全然違うところだった。（ほぼ，山形県みたいなとこ）
　
　地元の女性は畑仕事などに行くときは，いつも写真のような覆面をつけていた。
　
　実家の方ではみたことのない光景だった。
　
　なんで覆面しているのかはとくに考えもしなかったが，あるとき，山形出身のＹ巡査部長が里帰りの途中で駐在所に立ち寄った。
　
　ちょうど覆面の女性が通りかかったことから

　　　　なんで，みんな覆面してるんだろう？

と聞いてみると。

　　　　なに，地元の駐在さんのくせに知らないのか

と怒られ
　　　　この辺は，昔娯楽がなんにもなかった
　　　　だから，楽しみといえば男女の関係だけだ
　　　　綺麗な女性が一人で畑仕事をしていると，男がむらむらして襲うかも知れない
　　　　だから，女性はああやって顔をいつも隠していて，今でもその風習が残っているんだ
と説明してくれた。

　そうか，いろいろな文化があるものだと感心した。

　数日後，巡回連絡に各戸を廻っていたら，ちょうど奥さん方（というよりおばちゃん）が，ある家で数人お茶を飲んでいた。

　自分は，それまでの駐在さんの中で一番若かったことから，おばちゃん達には結構もてた(^_^)b

　自分が行くと
　　　　駐在さんもお茶呑んでいきな

と誘われ（と，言うよりほぼ強制的，おばちゃんパワーにはかなわなかった），一緒にお茶を飲んだ。

　折角得た知識を話題にしようと思い

　　　　あの覆面みたいなやつ，おそわれないようにかぶってるんだって？

と話を出した。

　しばらく，おばちゃん達は固まっていた・・・・

　そして
　　　　駐在さん，何言ってんの
　　　　あれは日焼け止め
って言われ
　　　　駐在さんエッチだねぇ
と爆笑の渦だった(-_-;)

　当然，当日，Y巡査部長に抗議の電話を入れた。

　Y巡査部長は
　　　　えっ，本気にしてたの
　　　　ば～か
だって（｀´ﾒ）

　まあ，おかげで，地元の人達ともうち解けて，楽しい３年間を送った。

　みんな元気かなぁ・・・・

　ちなみに，Y巡査部長は現在県警大幹部になり，先日，当事務所に遊びに来た。

　帰り際
　　　　なんか，やくざの事務所みたいだ
と言い残して帰った・・・(--;)

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選挙

　いよいよ明日は参議院選挙投票日・・・
　選挙になると刑事は大変です(--;)

　公示（告示）の一ヶ月も前から署に選挙違反取締室，県警本部には選挙違反取締本部（通称選挙室）が設けられ，選挙違反情報の収集にあたります。

　そして，買収や供応（簡単にいうと有権者にごちそうしてやること）等の実質犯は，投票日翌日に一斉に検挙します。

　この情報をとるのが大変(+_+)
　買収にしたって供応にしたって，お金をやる方も，もらう方も両方罪になるからなかなか人には言わない。

　それを，捜査員は必死で情報収集しなくてはいけません。
　けっこう，一般の人は違反しているのを知っていても警察にはなかなか喋りません。
　そういうときに日頃の人間関係がものを言います。

　そして，違反情報を入手しても，原則，着手は投票日翌日。

　なぜかというと，違反情報で着手してもうまく検挙できるとは限らない。
　その場合，投票日前に着手すると「警察のせいで落選した」って言われるから・・・

　したがって，情報を入手して，警察本部長と警察庁の決裁がもらえた署は，月曜の朝，関係者を任意同行に行きます。

　心当たりがある人は，覚悟を決めておきましょう・・・・
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新潟中央銀行捜索差押

　荷物の整理をしていたら，懐かしいビデオを発見(^_^)b
　忘れもしない，2001年1月18日，新潟中央銀行に特別背任容疑で捜索差押に入るところの報道映像です。

　当時は県警捜査第二課で知能特捜班長をしていて，１年半に及ぶ捜査の結果，ようやく容疑が固まり捜索執行責任者として，捜査員７２名を連れて銀行の本店にガサ（捜索）に入るところです。

　午前9時に入り，終わったのは翌日の午前２時・・・・
　押収品は約3000点，段ボール箱約500個でした。

　２０年に一度あるかないかの銀行役員の特別背任事件に参加できて，貴重な体験でした。

　1枚目の写真の先頭向かって左がBooです。

2枚目は，捜査員がぞろぞろ入っていくところ。


　3枚目は，Booが警備員に警察手帳を示しているところです。
　（この警備員さん，女性で結構綺麗な人で，ちょっと緊張しちゃいました(^_^;)）

　当日は朝から大雪・・・・

　強制捜査の情報を入手して早朝から張り込んでいたマスコミの皆さんもご苦労様でした。

　それと，捜索の立会人として，翌朝の２時までつきあっていただいた弁護士の砂田先生，ありがとうございました。

　しかし，なんか，俺太ってるなぁ・・・・(--;)

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家出人捜索願

　今晩，久々に元の同僚（刑事）から電話が来て，雑談の中で家出人の話が出ました。
　
　家出人て，あんまり関係ないと思っている人が大半ですが，実際家出する人はいっぱいいます。
　警察で家出人を取り扱うのは
　　　　生活安全課
というところです。

　刑事が何で家出に係わるかと言えば
　　　　本当に家出なのか？事件に巻き込まれているのでは・・・
ということで，家族が生活安全課に出した家出人捜索願いについては，全部刑事課長も決裁します。

　しかし・・・

　警察は正直言って，よっぽど本人の生命身体に危険が迫っているという状況でない限り実際に家出人を捜すことはありません。(--;)

　何をするかといえば，家出人捜索願を受理し，必要事項をコンピュータに登録するだけです。

　家族の方は，警察が捜してくれると思っているかも知れませんが，警察自ら積極的に探すことはありません。

　受理した後は，どこかで職務質問されて氏名を警察庁のコンピュータに照会し，ヒットすれば家族に連絡するくらいです。
　職務質問されるには，警察官によほど不審な行動でも現認されないかぎりありません。
　大半は届出しただけで終わってしまいます。

　何故かというと，警察にはそれほどの余力が無いからです。
　日々の事案に追われて・・・・・

　本当に人探しをしようと思ったら，今の日本では探偵に依頼するのが一番です。
　探偵になって，家出人捜索というか，行方調査の能力が探偵業界にこれほどあるとは思いませんでした。

　テレビで「逢わせ屋」なんていうのもありますが，あれも，実際の捜索はテレビ局のスタッフではなく探偵が探し出していました。

　ただで警察に届出しておくのもいいかも知れませんが，本当に大事な人ならお金がかかっても探偵が一番頼りになることは，元警察官の私も自信を持って言えます。

　　　大事な人に逢いたい

　そんな願いを一日でも早く叶えてあげるのが探偵の腕の見せ所だと思っています・・・・

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ある知人の話・・・

　知人は，某大手の会社に勤務する優秀？なOL
　現在は夜勤で，いつもは午後３時半ころ自宅を出て出勤しているそうです。

　その日は，午後３時から会議ということで，いつもよりは早く出ないと間に合いませんでした。

　しかし，その女性，いつも通り自宅でのんびりしてしまい，気がついたら午後２時２０分・・・
　どんなに遅くても，２時３０分には自宅出ないと遅刻(+_+)

　　　　げっ，大変だぁ

と焦り，髪をとかしたのみで，すっぴんのまま全力で出勤！
　女を捨て全力で出勤した甲斐あって，ぎりぎりセーフ(^_^;)

　しかし・・・・

　会議は午後５時からだったのです(;ﾟﾟ)

　時間の確認は大事だということを身をもって体験したことでしょう・・・・

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銀閣寺・・・

　先般，名古屋に行った際，京都まで足を伸ばし，ついでに金閣寺と銀閣寺を見てきました。
　京都は，これまで仕事で１度いったきりだったので，観光するのは初めて。
　一緒に行った相方は「信じられん・・・」って言ってました。

　金閣寺はさすがにピカピカで綺麗でなんともいえない風情がありました。




　どうせ金閣寺を見たのなら，ついでに銀閣寺も連れて行けと相方にお願い（というか半強制だけど・・・）して，案内され，汗だくで坂道を上りようやくたどり着きました。

　しかし，銀閣寺がない(;ﾟﾟ)
　銀閣寺はどこだって大騒ぎしたら，相方が目の前の焦げ茶色の古い建物を指し

　　　　目の前のが銀閣寺だ！まさか，銀閣寺が銀色だと思ってたんじゃないだろうな(-_-)

って言われました・・・・(--;)

　　　　そっ，そんなことないさ(^_^;)

とごまかしましたが，相方に見破られ

　　　　信じられん，日本人と思えん，貴重な存在だ！！

と責められ，「俺って，学がないのかなぁ・・・」と落ち込んだそのとき，１０人くらいの中年のおっさんの団体が後ろからやってきました。
　１０人が口をそろえて

　　　　あれ～？銀じゃねえじゃん

だって(+_+)

　いやぁ～，仲間がいて良かった。(^_^)b







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ハイエナ軍団

　機動捜査隊の隊員時代，一線署からは
　　　　ハイエナ軍団とかハゲタカ軍団
と呼ばれていました。

　事件が発生すると，所轄署のパトカーと競って現場に行き，犯人を捕まえるというか，かっさらっていたからです。

　警察にも業務成績はあります。
　刑事やパトカー勤務員は一人でも多くの犯人を捕まえようと躍起になっています。

　所轄のパトカーの手柄を横取りしているような印象を持たれていたのでそのように呼ばれていました。

　でも，現着が遅いパトカーが悪いのであって，本末転倒だと思っていました。
　もし，機捜が遅くてパトカーも遅ければ，犯人は逃げてしまいますから・・・・

　当時は，年も若く，結構無鉄砲なところもあり，所轄のパトカーには絶対負けないぞという気概とはありましたし，車も結構飛ばしました。

　屋根に磁石でくっつける赤色回転灯が吹っ飛んで，窓の横にコードでたれ下がったこともありましたから・・・・

　いずれにしても，当時の気概は，探偵としても「絶対に調査を成功させる」という気持ちに生きていると思います。

　大分年はとりましたけど・・・・(^_^;)

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電話と無線

　今，通信手段で一番多いのが携帯電話・・・・
　探偵も，刑事も張り込みをします。
　探偵の場合はせいぜい数人でやります。
　刑事も数人が殆どですが，大きな事件になると数十人で張り込むことがあります。

　数十人で威力を発揮するのが無線です。
　携帯電話は，今では圏外もそうなくなりましたし，相互通話が出来て確実な通信手段ですが，欠点が二つほど・・・

　　　　・呼び出す時間が必要
　　　　・特定の相手にしか通じない

　これでは，数十人に連絡するとき膨大な時間がかかります。
　ですから，警察の場合は数十人全員に無線機を持たせます。
　無線のメリットは

　　　・呼び出し時間がゼロ
　　　・一度に全員に連絡できる

というところがあります。

　ただ，相互通話が出来ませんし，無線に慣れないとぎくしゃくします。
　それと，距離が離れると通話できません。

　まあ，警察の場合は中継局があるので，そっちの無線で対応できますが・・・
　
　それでも，捜査員の中には無線の苦手な人がいてしょっちゅう「聞こえません」と言ってきます。
　大抵，チャンネルが合っていなかったり，電池がなかったり・・・・
　
　車の場合で，アンテナが設置してなかったり・・・　（ホントです(--;)　）

　原因は，日頃の訓練不足(-.-)

　探偵も，様々な機器を使用します。
　本番でちゃんと使うには，日頃の取り扱い訓練が欠かせません。

　結局，警察も探偵もプロに徹するには日頃の努力が肝心です。
　暑いけど，がんばろっと(^_^)b

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後方宙返り

　新聞のテレビ欄に「ウォーターボーイズ」って出てました。
　昔みた映画だったけど、高校生がシンクロやるんですよね。

　自分の高校時代をつい思い出します。
　ｂｏｏは、なんと体操部でした(*^^)v

　きっかけは、なんと、水戸黄門・・・・
　
　中学生の時、水戸黄門で風車の矢七がバク転（後方転回）するのを見て「かっこイイ、俺もバク転できるようになりたい」って思っただけなんです。

　中学校には体操部がなかったので、自分で一生懸命自己流で練習して、最初に出来たときの喜びは今でも忘れません。

　人間欲張りですから、バク転が出来るようになると「今度はバク宙（後方宙返り）が・・・」って思ってこれも練習しました。

　後ろに飛んで、一回転して足で立ったときの快感は格別でした。
　バク宙は、すごく腹筋を使うので、毎日やってたら、腹筋が割れて来ました。
　まあ、ビリーズブートキャンプ並みで、けっこう満足してました。

　それで、高校はT学園だったんですけど、迷わず体操部に入部。
　平行棒と吊り輪で腕は太くなるし、自分なりに満足してました。

　その後、T電力で６年勤務するうちに、さっぱり運動しなくなって一旦体がなまりましたが、警察学校に入り、連日の駆け足や柔剣道でまた元に戻りました。

　それで、調子に乗って、子供を海に連れて行ったときに、広い砂浜でバク宙を披露・・・
　宙返りは、体育館だと床が弾むので簡単にできます。
　屋外だとけっこう高めに全力で飛ばないと回りきれません。

　砂浜でやるのは初めてで、ジャンプする力がみんな砂に吸収されます。
　結果・・・・・
　
　一回転どころか、頭の半分が砂に埋まりました(__)
　（子供は爆笑、お父さんの立場が・・・・・）

　それ以来バク宙は一回もやってません。
　まあ、腹筋が脂肪に覆われている今の体では無謀な挑戦です。

　最近は、時間も出来たので、また、ボチボチ運動を始めました。
　
　そのうち、このブログにｂｏｏの宙返りの写真が載りますよ。
　たぶん・・・・
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悩み解決・・・

　チラシを見た人から電話が・・・・
　相当年配の女性（７０位かなぁ・・）

　「チラシに悩みを解決してくれるって書いてあるけど本当に解決してくれるんかね？」
っていうからどんな悩みか聞いてみると「金が無くて困ってる，誰も貸してくれないからなんとかしてくれ」だって・・・

　さすがに，返答に困りましたが，相当困っているらしく，話を聞いてみると「来月年金が入るんだけど，今月の家賃３万円が払えない，追い出されそうだ」とのこと。

　よっぽど貸してあげようかとも思いましたが，貸金業の登録はしていないし（探偵業はとっくにしましたけど・・・），知り合いでもないし，下手に貸して貸金業法（正確には「貸金業の規制等に関する法律」というなが～い名前の法律）に抵触しても困るし・・・・

　更によく話を聞いてみると，今現在借金はゼロと言うので，年金手帳をもって金融機関に行けば貸してくれるって色々説明したら「そうだったんかね，知らなかった，無職だから誰も貸してくれないと思ってたんだけど，それならこれから行ってみるわね」，「教えてくれてどうもありがとう，助かった・・・」と言って電話が切れました。

　ホントに行ったかどうかは判らないけど，少しは悩み解決できたかなぁ・・・・

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地震被害

　今回の被害
　　　　・　花瓶
　　　　・　食器
　　　　・　棚飾り
　　　　・　長男のテレビ（これが一番被害が・・・・）

　前回は，自宅の他に家財道具もほとんど壊れました。
　それに比べれば，まぁ，軽微ですみました。

　まだ，一週間くらいは同じ程度の余震のおそれがあるということなので，まだ予断は許しませんが・・・

　別に，地震対策グッズのメーカーの手先ではありませんが，ホント，普段の地震対策って大事です。
　タンスのつっかえ棒をしておくだけで全然違います。

　普段，無駄だと思うことが，いざ本番でホントに威力を発揮します。
　日本全国，どこでも地震の危険はありますが，大半の人は「いつ来るか判らないからまあいいや」ですませていると思います。

　備えあれば憂いなし，天災をなめちゃダメです。
　最悪，命を落としますから・・・

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また，地震・・・

　今日は，新潟の事務所にいたときに来ました。
　今回は，揺れると言うより目が回ってる感じの地震でけっこう長く揺れてました。

　２年半前は「中越大地震」，今回は「中越沖地震」だそうです。
　なんで，新潟の中越ってこんなにまとめて地震が来るんだろうといやになります。
　それも，なぜか休日ばかり(--;)

　私の自宅は長岡市で，前回の地震で大規模半壊（家が真ん中から二つに割れました）・・・
　当時は，県警捜査第一課勤務で，土曜日の夕方，一線署の応援から本部に戻り，帰宅しようとした矢先でした。
　すぐに，災害対策本部が設置され，私は検視班にまわされて本部で待機し，死者が出ると班員を派遣して検視をし，死因や死者数の統計を取るという悲惨な状態でした・・・・

　警察官は，自分の家が被害にあっても帰れません。
　仕事最優先で，壊れた自宅に帰ったのは地震から２週間後でした・・・

　今回の地震の中心は柏崎市で，この３月まで私が刑事課長をしていたところです。
　今頃，かつての同僚がどんな目に遭ってるのかと想像すると胸が痛くなります。
　落ち着いた頃，陣中見舞いでも持って行ってあげようかと思っています。

　困っている人を助ける，人の悩みを解決するといった仕事は警察も探偵も同じです。
　今頃，家族や自分を犠牲にしてひたすら頑張っている彼らのことを思い，私も，少しでも依頼人が喜んでくれる仕事をするよう努力しようと思っています。

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住居侵入

　また，探偵学園Qを見ちゃいました。
　探偵達が調査のため深夜，塾に忍び込むシーンがありました。
　現実にあれをやったら建造物侵入罪で間違いなく検挙されます。
　まあ，少年達ですから逮捕まではされないとは思いますが・・・・

　住居侵入罪は刑法第１３０条に規定があって３年以下の懲役です。
　住居と建造物はどこが違うのか・・・・
　簡単にいえば，人が住んでる（法律用語では「起臥寝食に使用する」となってますけど）場所が住居で，人が住んでいない場所（夜になると誰もいない会社とか・・）が建造物です。

　「侵入」というのは「正当な理由が無いのに無断で入ること」です。

　公開されている場所でも，目的によっては正当な理由では無いと判断され住居（建造物）侵入罪になります。

　例えば営業中のデパートは誰でも自由に出入りできます。
　これは，デパートの管理者が客や取引で来る人達の出入りを承諾しているから，そのような目的で勝手に入ったとしても罪にはなりません。当たり前ですけど・・・・

　管理者がいちいち客に目的を確認はしていませんし，客も管理者に断りなく出入りします。
　では，お客さんでも取引先でもない人が入るとどうでしょう？

　例えば，人と待ち合わせるだけの目的とか，トイレを借りるだけとかだったらどうでしょうか・・・
　
　そこには，通常一般的常識としてこの目的だったらいいだろうという管理者の「推定的承諾」がありますから，違法ではありません。

　トイレを借りるにしても待ち合わせるだけにしても，それを知ったから出入りを断るようなケチなデパートはないからです。（そんなしたら客が来なくなっちゃう・・・）

　しかし，女性トイレに忍び込んで盗撮するとか，万引きする目的だったらどうでしょうか？
　そんなこと管理者が承諾するはずありません。
　そういう目的でデパートに入った段階で建造物侵入罪が成立します。

　あと，建物の中に入らなくても住居（建造物）侵入になることがあります。
　塀で囲まれた庭とか，柵やチェーン等で囲われている場所（囲曉地（いぎょうち）って読みます）とかです。

　一例を挙げれば，営業が終わってチェーン等で出入りが禁止されている中古車の展示場とか・・・

　これは一つの例えですが，探偵にはこの法律が大きく係わります。
　探偵をするには，どこまでが違法でどこまでが適法なのかを勉強して理解しておく必要があります。
　「法律を知らなかった」というのは，日本では通用しません。（「法律の不知，違法性を阻却せず」って言うんですけど・・・）

　なんか，すっかり難しい話になってしまいました(^_^;)
　まあ，ドラマでは許されますが，現実では逮捕されることもあるということです。
　そういった目でドラマを見てると，また，違ったおもしろさがありますよ。

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聞き込み・・・

　「女刑事みずき」（うちの社長は女探偵ナオミですが（^_^)b・・・）を見ています。
　この前は，会社の事務室で役員が殺されるというストーリー，最後は感動して一人でうるうるしてしまいました。(^_^;)
　ドラマのシーンで，刑事が事務室で会社の大勢の人達に「夕べ最後に帰ったのは誰・・・」と聞き込みをするシーンがありました。
　刑事も聞き込みをしますが，探偵も聞き込みをします。
　聞き込みは，人それぞれのやり方があり，どれが正解というのはありません。（結果オーライですから・・・）
　ただ，警察の場合あのような聞き込みは絶対にしません。何故って・・・みんな，自分が喋ったというのが知られたくないので人前では本当の事を言わないから・・・
　じゃぁどうするのか。
　原則は，一人一人別々にしてマンツーマンで聞き込みをします。
　相手には「あなたが喋ったとは絶対に人に言いません」と約束して，一人一人から他の人に聞かれないように聞き込みします。
　そして，一人一人の供述内容を整理して矛盾点や共通点を探し出し，それを掘り下げて真実を追究します。
　探偵の場合は特に色々な話法が必要です。
　一応企業秘密なのでここには書きませんが，警察の場合を例に挙げると，わいせつ事件については，聞き込みをするときに他の事件を装って話を聞きます。
　そうしないとわいせつの被害者が判ってしまうから，被害者保護のためにそのような聞き込みをします。
　探偵も，依頼人保護のためにさまざまな話法を使います。
　これが結構大変・・・・・
　どのようにやるのかって・・・？
　それは，探偵学校で教わって下さい。
　ここに書いたら首になっちゃいますから(^_^;)

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捜査一課特殊班？？？

　よく新聞を見ると「捜査一課の特殊班」が出動したとか書いてあります。

　まあ、マスコミの人は違うのを承知で使ってるとは思いますが、正式には「捜査第一課特殊犯係」が正解です。

　捜査一課が担当するのは強行犯と言って、殺人、強盗、強姦、放火など、いわゆる凶悪事件ですが、この他にも誘拐事件、人質立てこもり事件、企業恐喝事件等も担当しています。

　特に誘拐や人質立てこもりはめったにない上、一たび発生すれば警察の失敗イコール被害者の殺害につながります。

　例えば、殺人事件の捜査に失敗しても被害者が殺されるなんてことはありません。（だって、既に死亡しているから・・・）しかし、誘拐や人質立てこもり事件の被害者は生きています。警察が失敗することによって生命の危険に晒されます。

　そのため、このような「被害進行形」の事件を特殊事件と呼んで、訓練された捜査員の特殊な捜査方法で被害者を救出する専門チームが特殊犯係です。

　それが、この前説明したＳＩＴです。

　ただ、いま説明したように発生が少ないため、各県警というか、その時の上層部の危機管理意識で訓練の練度がまったく違ってきます。

　「自分の在任中には発生がないだろう」等と考えている幹部が実際にいました。そういう幹部は訓練よりも目先の捜査本部などに特殊犯係を投入してしまうため、訓練自体がおろそかになり、いざ発生の際は素人の集まりが烏合の集と化します。（警察には転勤があって、メンバーがしょっちゅう入れ替わっているから）

　そもそも、部隊を指揮する幹部自体が訓練してないから、なにをやればいいか判らず、指揮ができない・・・・
こんな状態で事件に巻き込まれた被害者は、助かるものも助かりません。

　まあ、最近は、警察庁の指導もあり訓練自体はしっかりやっていると思います。

　国民の信頼を裏切らないよう、しっかりと訓練しておいてもらいたいと思います。
　幹部のみなさん、くれぐれも油断は禁物ですよ・・・



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愛知県交通死亡事故ワースト返上？？？

　名古屋を車で走っていたら「交通事故死者ワースト返上」って電光掲示板がやたらと目についた。
　それまで、愛知県がそんなに交通死亡事故が多いなんて知らなかったから「へぇ～」って感じで、たいして気にも止めなかった・・・・
　しかし、しばらくして納得(-_-)
　横から平気で割り込んでくるわ、赤信号でＵターンするわ、すごい(・。・;
　普通に走ってるのにいきなり駐車場から眼の前に入ってくるし・・・・
　俺の後ろ誰もいないから、通過するまで待ってればいいじゃん(；一_一)
　すごい人は、４車線の信号機交差点の黄色い線（車線変更禁止区間）で最右車線から一気に左端の車線まで進路変更して左折していった・・・
　広小路や錦通りは広いから何車線もあるけど、合図しないで車線変更（というか、車線が曲がっているのに真っすぐ走る）するのはざら(＠_＠;)
　まるで、ゲームセンターのレースみたいに必死で他の車をかわさないとぶつかってしまう。
　しかも、警察が取り締まりしてるのなんて見たことないし・・・
　交通事故抑止は、３Ｅつまり
　　　・　交通安全教育
　　　・　交通指導・取締
　　　・　交通安全施設
の３つがそろって初めて効果を発揮すると言われています。
　愛知がワーストを返上するのは、まだまだかなぁ・・・・

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探偵学園Q

　どんなドラマか見てみました。
　まあ，最初の尾行あたりは，そこそこ現実にありそうな状況かな。
　後は，ちょっと現実離れしているけど，ドラマとしてはおもしろいかも(^_^)b
　調査と言うより捜査の世界だけど，事件も警察もちょっと現実離れ・・・・
　映画やドラマで警察が一番現実っぽかったのは「マークスの山」と「突入せよ」かな。
　探偵の現実は，探偵学園じゃなくて，「ガル探偵学校」で体験できます。
　興味あるひとは入校してみて下さい。
　楽しいけど，けっこう厳しいですよ～(^_-)

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拳銃・・・

　ダイハードを見ていたら，拳銃（ピストル）の事を思い出しました。
　警察官は，全員拳銃を貸与されています。
　警察学校に入り，実弾を撃った最初の一発目の反動は今でも覚えています。(^_^;)
　当時は，左手をズボンのポケットに入れ，２３メートル先の標的に右手だけで撃つのが基本でした。
　型にはまった当時の警察のやりかたです。
　もちろん，左利きの人も右手で撃っていました。
　（だって，制服警察官は拳銃は右腰にに吊ることになっているから・・・・）
　私服用のホルスターも全部右利き用になっています。
　今では，射撃訓練も実戦向きで，片手で撃つことはほとんどありません。
　あくまでも，実戦を想定した訓練に改善されています。
　ただ，アメリカ映画のように自分で勝手に撃つことはありません，あくまでも，指揮官の号令によって全員が一斉に射撃をします。
　私は，神経質なのか結構隣の人の銃声が気になりました。（隣で撃たれると結構耳にきます。）
　したがって，普段，物事に動じない人の方がよく当たっていました。
　２６年間県警にいて実戦で撃ったことは幸い一回もありませんでした。
　郵便局の非常通報(強盗が入ったとき等に警察に来る通報）で，一人だけ最初に現場に着いたので拳銃を抜いて中に入ったことはありましたけど・・・・
　まあ，幸い日本では大半の警察官が一生実戦で撃つことはないと思います。
　しかし，ごく希に撃つハメになることがいつ自分に降りかかるか判りません。
　そのために，いつそのような事態になってもいいように訓練だけは欠かせません。
　ただ，最初の頃は拳銃を携帯するたびに緊張していたのが，拳銃を携帯することに慣れると当たり前のようになって，特に緊張しなくなってきました。(--;)
　個人的には，それではいけないような気がします。
　まあ，初心忘るべからずといったとこでしょうか。
　現職の皆さんには，国民の期待と信頼で拳銃を携帯していることを忘れないでもらいたいと思っています。

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ETCでやってしまった・・・・

　ＥＴＣを車につけて２年くらいかな。
　よく，高速道路の料金所で「カード挿入確認」て書いてあるから，いつも気をつけてたんだけど・・・
　この間，ＥＴＣレーンに入ったらバーが開かない(;ﾟﾟ)
　案の定，カードの差し忘れ(-_-;)
　スピード出してなくてよかったぁ。
　初めてＥＴＣレーンを通ったときは「ホントにバーが開くのかな」って恐る恐る通って慎重だったのに，慣れると，結構スピードが出てても開くから余裕で通ってました。
慣れって怖いな。
　しかし，カード差し忘れると「バック禁止」だから，差し直しても手遅れ(--;)
　しかも，ボタン押して通行券が出てくるまでやたらと時間がかかる。
　後ろを見れば行列だし(+_+)
　後に続いてたみなさんごめんなさい。
　以後気をつけます。

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