2007年6月30日土曜日

SATとSITの違い・・・

 SATとSITはどこが違うの?って質問に答えます。
 SATは
   Special Assault  Team
つまり特殊急襲部隊のこと。
 SITは
   Special Investigation Team
つまり特殊事件捜査班のことです。
 各警察では特殊犯係と呼んでいます。
 捜査第一課に所属することから警察内部でも
   SITって捜査一課特殊犯(Sousa Ikka Tokusyuhan)?
て思ってる人がいます。(これホントです(-_-;))
 といってもよくわからないと思うのでさらに説明すると,SATは大きな都道府県警察にしかありません。
 警察官が1万人以上くらいの警察のみ設置しています。
 また,SATは各警察の警備部に作られ,テロ対策を主としています。
 これに対しSITは,ほとんどの都道府県警察にあり,刑事部内にあります。
 人質立てこもり事件や,誘拐事件などは,刑事部の主管する事件ですから,SITが出動します。
 ただ,この間の愛知の立てこもりみたいに銃器使用の場合はSATが応援に出ます。
 もうひとつの違いは,SATの主管するテロ事件はほとんど発生が無いのに対し,SITの主管する事件はけっこう発生があります。
 つまり,SITの隊員はそこそこ実戦を経験しますが,SATの隊員が実戦を経験することは滅多にありません。
 個人的見解ですが,訓練の練度はSATの方が相当高いと思います。
 なぜって,SITは捜査が忙しいから,その合間を縫って訓練しているから。
 まぁ,警視庁,大阪あたりは別格ですが・・・・
 だいたい,お分かりいただけましたか?
 
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2007年6月29日金曜日

booの写真公開


 これは,SIT時代の写真です(2年位前だから,今はもうちょっとスマート(^_^)b)
 一応,SIT責任者だったから,訓練で見本を見せてるところです。この間,愛知県警でSAT隊員が殉職しました(-_-;)。将来ある若者が殉職するなんてやりきれません。
 警察は,やはり日頃の訓練がものを言います。「訓練で泣いて実戦で笑え」がモットーです。
 だから,訓練は実戦で考えられる最悪の事態を想定してやらないと意味がない。
 探偵も訓練がものを言います。特にガルエージェンシーは探偵学校を出ないと雇えない。
 ただ,探偵学校を出たからと言ってまだまだ半人前!
 依頼人に満足してもらえるいい仕事をするには訓練あるのみ。
 ということで,また,明日から調査員を鍛えるぞ~

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2007年6月28日木曜日

目撃者って当てになる??

 私は,目撃者の証言は当てにはするが鵜呑みにはしないようにしてきた。
 交番勤務の頃,車上ねらい犯人が被害者の女性に犯行を発見され逃走したとの無線指令を受け,すぐに検索に出た。
 無線からは,目撃者から聴取した犯人の人着が刻々と送られてきた。
 「犯人は学生風の二人組,身長○○位,年齢○○位,着衣・・・・」
 すると,対向してきた二人組が手配の人着に酷似している,しかも,制服の私を見て目をそらした。
 一旦,すれ違い,様子を見て後ろから背の低い方の肩をたたき「ちょっと・・」と声をかけた。
 相手は「うわっ,びっくりした」と振り向き,平静を装う。
 「君たち,いまどこから来たの?」「ちょっと,事件があって・・・」と職務質問を始めた。
 しかし,一人で二人を質問しても,口裏を合わされてしまう。
 そこで,交番に任意同行し,二人別々に話を聞いた。
 「持ち物出してくれる?」,「なんか,嘘ついてることないか?」・・・・等質問すること約15分,一人が「車から財布を盗んで,見つかったから走って逃げました,財布は道路脇の材木の陰に隠しました」と自供した。
 本人に案内させ,自供した場所で被害品の財布を発見。
 交番に戻り,被害者を呼んだ。
 交番に入ってきた被害者の第一声は「あ,違います,この子達じゃありません」だった。(--;)
 結局,犯人はその二人だった。
 被害者は,犯行目撃時は犯人が怖く見える,それで,実物とちがう印象がインプットされてしまう。
 その後も,同じようなことが何回かあった。
 ただ,着衣はおおむね一致している。
 だから,私は現役時代,目撃者の証言は当てにはしたが,鵜呑みにはしないように気をつけていた。
 探偵は,犯罪の目撃者とは違い,写真だけ見て対象を発見しなければならない。
 相手を間違えて尾行したら洒落にならない(-_-)
 写真で特徴を頭にインプットし,即座に対象を発見するように努力しているが,写真と印象が違う場合もけっこうある。
 そんなときは,似ていたら追いかける。
 まあ,イチかバチかってとこかなぁ。
 
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2007年6月27日水曜日

刑事と弁護士と探偵

 刑事と弁護士と探偵の関係,それは,全く相反している。
 刑事時代,弁護士は目の上のたんこぶであった。
 刑事も弁護士も法をを守り正義を実現するという使命は一緒であると思う。
 しかし,刑事は犯人を起訴してもらい有罪を勝ち取るために全力で取り調べと裏付け捜査をする。
 弁護士は,犯人の立場で警察捜査に不備があれば追及し,犯人の罪を軽くし出来れば無罪を勝ち取ろうとする。
 まあ,明らかな暴行や傷害であれば無罪はないが,背任や業務上過失事件など,本人の意志と知識が問題になる事件ではそのとらえ方によって有罪か無罪かが分かれる。
 そんなとき,刑事幹部は,自分が弁護士だったらどうするかを考え判例を紐解き弁護士のあらゆる追及に耐えられる捜査をする(多分,自分はそうしていたから,他の刑事幹部も一緒だと思うけど・・・)。
 しかして,刑事にとって弁護士は適正捜査を推進する上での監視役のような存在であり,いわば,敵味方の関係になる。
 まあ,それで適正捜査が保たれているのだと思うけど・・・
 ところが,探偵と弁護士は依頼人の立場で依頼人の要望に応えるという点で共通の目標を持つ。
 探偵は仕事柄,最終的には依頼人に弁護士を世話することになるし,弁護士だって訴訟で探偵の集めた証拠は役に立つ(と,思う)。
 探偵になって,刑事時代目の上のたんこぶだった弁護士がなぜか親しい存在に感じられてきた。
 いずれにしても,依頼人のため全力を尽くしていきたいと思っている。

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2007年6月26日火曜日

張り込み場所がな~い

 先日の調査はホトホト参った。(-.-)
 家から出てくる対象の姿を撮影するだけの簡単な仕事のはずだった・・・・
 現場に行って真っ青(;゚゚)。閑静な住宅街で,昼間はほとんど誰も歩いていない。
 たまに歩いてくるのはお年寄りのみ。
 中年の私と,女性調査員(年は秘密(^_^;))の二人で張り込んだけど,二人とも若すぎ??て目立ちすぎ。
 なんとか,頑張ってみたが,対象が全然家から出ない(--;)
 長くいれば,不審に思われるから,張り込みは続けられない。
 しかし,受けた以上は意地でも成功させないといけない。
 あの手,この手で調査を続け,結局6日もかかってやっとなんとかしました。
 どうやったかは企業秘密だけど,終わってぐったりでした。

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2007年6月24日日曜日

カツ丼

 夕べ、喰いタンを見ていたら、取調室でカツ丼が出た。
 世間一般として、取り調べの際はカツ丼が出ると思っている人が圧倒的に多い。
 では、実際はどうだろうか?
 自分でお金を持っていれば、当然出前はとれる。しかし、警察がおごってやることは絶対ない。
 なぜかって「供述の任意性、信用性」が無くなるから。
 被疑者は罪を少しでも軽く、あわよくば無罪になりたいと思っている。取り調べでいくら自供しても裁判になれば「カツ丼」をおごってもらったから、とか「しゃべったらカツ丼を食べさせてやると言われた」とか言って、自白は嘘である旨を主張する。
 これを利益供与と言って、過去、これで無罪になっているケースがある、。したがって食事をおごってやるのはタブーなのだ。(まあ、せいぜいカップラーメンが限度かな)
 だから、テレビドラマで見るような取り調べはみんな無罪になりそうだって思って見ている。
 まあ、みなさんは、余計なこと考えないで、単純にドラマを楽しみましょう。(^_^)

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2007年6月23日土曜日

捜査車両

 先日、励ましのコメントを下さったKGさん、どうもありがとうございます。
 がんばります。(^^)/
 さて、今日は車両についてちょっと・・・・
 探偵も、刑事も車は必需品。警察のパトカーや覆面パトカーはチューンアップしてあってスピードがでるって思ってる人が多いけど、エンジンはノーマルです。
 むしろ、サイレンや赤色回転灯、それに無線機搭載で重くなってるし、防弾チョッキや盾等の装備を積載、バッテリーも大きいからエンジンの負担は相当です。
 じゃぁ、どうやってそれをカバーするか。
 それは、訓練と経験で腕を磨くしがありません。「緊急走行って気持ちいいだろうな」って思ってる人がいたら、それは半分当たってて、半分マチガイ。
 確かに、制限速度も赤信号も関係なし、普通のひとができない走りができる。
 でも、事故は絶対許されない!!現場に到着するまでどれほど神経をすり減らしていることか。
 最近は、車内で音楽を聞いたりしているひとが多いから、サイレンの音がわからず、なかなかよけてくれないし・・・・
 だから、通常は二人で乗って運転者と助手が連携して走る。
 二人分の目と耳で安全を確認しながら走る。もし、事故を起こせば、運転手も助手も同罪。
 けっこう厳しい処分がまってる。
 探偵は、処分はないど、調査がパァ。
 調査結果を一刻も早く知りたいと思っている依頼者の期待と信頼を裏切ってしまう。
 いずれにしても、事故は無いにこしたことはない。
 あれ?話が変な方向にずれてしまった(+o+)
 まあ、運転にはくれぐれも気をつけましょう!!

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2007年6月21日木曜日

小太り

 実は,昨日の逮捕の話に裏話が一つ。盗難車両を張り込んでいたのは俺一人ではなく,相棒の先輩がいた。当時,俺は超スマート,先輩は小太り(というよりでぶっちょかな(^_^;))。
 犯人が車に乗りこんで,俺は捜査車を運転して脇に乗り付け,助手席にいた先輩が先に車を降りて犯人に駆け寄った。
 ひとまず,犯人の肩に手をかけたけど,あえなく転倒(--;),俺一人で犯人を追うハメに・・・・
 犯人逮捕後,先輩と合流したが,先輩はズボンの膝が破れボロボロ状態だった。
 きっと,もう少しやせていれば,現場で取り押さえられたのにって思ったが,先輩後輩の差が厳しい警察社会,口が裂けてもそんなことは言えない。
 「いやあ,先輩の適切な指示で逮捕できました」って言ってしまった。
 そのときから,肥満には気をつけている。
 このブログ,先輩が見ませんように。(;゚゚)
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2007年6月20日水曜日

時効って必要??

 刑法には時効があります。
 罪を犯しても何年か捕まらなければ時効が成立し、処罰されません。

 そもそも時効は罪を犯した人が、その間ビクビクして生活し、十分制裁を受けているからみたいなところから作ったみたい。

 もともと、刑事として時効はすごく邪魔までした。

 しかし・・・
 今日、民事の相談を受けて、改めて時効ってなんなのって思います。

 相続関係の相談でしたが、悪徳弁護士にいいようにやられて裁判で負けています。

 でも、内容を聞いてみれば、当時だったら詐欺か有印私文書偽造で問疑できたかもしれない内容でした。

 相談者の方は、法律に素人で、そんなことわかるはずもありません。
 Booは刑事時代、そのような相談は山ほど受けています。

 当時、告訴していれば、きっと裁判で勝てたような気がします。

 でも、今となっては時効・・・・

 相談者が気の毒でなりません。
 しかも、相手は、金のため平気で怪しい書類を出してきています。

 こうなると、時効は犯罪者の味方としか思えない。

 警察は動けないし、法律に素人の相談者もなにしていいか分からない。

 こんなとき、探偵でよかったと思います。
 なぜなら、不法行為を探し出して、裁判をやりなおせる資料を提供してあげられるから。

 時効にまけず、なんとか相談者の力になれるよう奮闘中です。

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飛行機事故

 ブラジルサンパウロの飛行機事故悲惨です。
 私も、捜査一課時代
  ・県警ヘリ墜落事故
  ・自衛隊機墜落事故
に携わりました。

 おかげで、ヘリコプターも飛行機もけっこう詳しくなって、飛行機に乗るたびにフラップやエルロンの動きを見たりしています。
 たとえば、ヘリコプターはエンジンが止まっても「オートローテーション」と言って、着陸直前までメインローターのピッチをマイナスにして着陸することができます。
 プロペラ機は、着陸の際プロペラのピッチを逆にして制動をかけますし、ジェット機(ジェット機にもいろいろあって、旅客機はターボファンエンジンというのを使っています)も、スラストリバーサーと言って、エンジンのカバーをスライドさせて逆噴射させて制動します。

 まあ、詳しく説明してもなかなか難しいと思うのでやめますが、いずれにしても航空機事故は悲惨な結果になります。

 警察は墜落事故があると、事故調査委員会と共に検証して事故原因を追及します。
 最終的には航空危険罪(正式には
    航空の危険を生じさせる行為等の処罰に関する法律
という、これもなが~い名前の法律です)
と業務上過失致死で送致することが多いです。

 遺体もすごく損傷し、悲惨です。

 できれば、一生携わりたくないと思っていましたが・・・・

 最近は、結構飛行機に乗る機会が多くなってきました。

 自分の乗る飛行機が落ちませんように・・・・・

油断禁物

 機動捜査隊員時代泥棒に逃げられそうになったことがある。スーパー駐車場で盗難車両を発見,朝から張り込み開始,昼を過ぎても犯人は現れない。
 泥棒だって馬鹿じゃないどうせ夜にならなければ出てこないだろうとタカをくくっていたそのとき,駐車場を歩いていた一人の若者が突然車に乗車!焦って判断を誤った。
 車は持ち主に頼んで合い鍵を借り,ディストリビューターを外しておいたから,エンジンは絶対にかからない。しかし,思ってもいなかった展開に思わず捜査車を脇に乗り付けてしまった。
 もちろん,犯人は警察と気がついて走って逃走,後を追ったが見失った。
 「こりゃぁ,始末書かなぁ」と思いながら,当時携帯電話なんて無かったから,近くの床屋さんに飛び込んで電話を借り本隊に報告。
 ところが,天は見捨ててはいなかった,電話をしている窓の外をさっきの男が息を切らせながら歩いている。
 すぐに電話を切り,そっと男の背後から忍び寄り,あと1メートルで手が届きそうになったそのとき,気配を感じ取った男が振り向いて目があった。
 当然男は全力で逃げる,俺も必死で後を追いかけたがなかなか追いつかない。
 思わず「逃げると撃つぞ」と警告したが,相手はまったく止まる気配もない。(ホントはそのとき拳銃持っていなかったんだけど・・・)
 犯人ははマンションに逃げ込み階段を駆け上がり,3階の廊下を突っ切って階段を駆け下りた。
 そして,1階におりてターンしようとしたとき,相手が転倒。
 俺は組み付いてもみ合いになる。後ろから首を締め上げ制圧に成功!!
 犯人は苦しがって「逃げないから離してくれ」と頼む。
 ウソつけ,これだけ逃げてなにが「逃げないから」だ,絶対に離すものかって思い,全力で押さえつけ,騒ぎで出てきた住民の方に110番を依頼。
 応援が来るまで約5分,その長かったこと・・・やっと手錠をかけて捜査車両に乗せ所轄署に連行。
 緊急逮捕終了。
 しかし,疲れたの何のって半端じゃなかった。ちなみに,犯人も全力を出し切ったのか捜査車両内で吐いていた・・・・
 後で考えてみれば,どうせまだ現れないと油断して判断を誤らなければ,現場で簡単に逮捕できたのに・・・
 探偵も同じ。どうせまだ対象は動かないだろうと油断すると,ちょっと目を離した隙にいなくなる。
 そうなると,見つけるのは容易じゃない。下手をするとその日の調査がパァになる。
 ホント油断てこわいなぁ・・・・ 

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2007年6月19日火曜日

警察と探偵

警察と探偵の違いは,なんと言っても警察手帳が無いこと。 刑事の時代はどこで張り込みしたって,手帳を見せればほとんどOKだった。(たまに警察嫌いの人がいて文句言われたけど・・・) ところが,探偵は,住民に怪しまれたらダメ。 けっこうつらいなぁ・・・・ でも,警察は法律や規則でがんじがらめなのに対し,探偵はフリー!! 依頼者の要望は自由に聞いてあげられるのがイイ! 相談でアドバイスしてお礼を言われると,なんか照れくさいけどうれしい。 探偵稼業もやりがいがある。

広末涼子さん

先日、総合探偵社ガルエージェンシー本社脇のヤマザキストアーで広末涼子さんを現認! 本社学校事業部のOさんが発見、勿論私も早速欲しくもない[ウコンの力]を買いにストアーへ。 すごい、本物だぁって感激、なんか、気取らず気さくなとっても優しい女性でした。 ファンになっちゃった。