よく新聞を見ると「捜査一課の特殊班」が出動したとか書いてあります。
まあ、マスコミの人は違うのを承知で使ってるとは思いますが、正式には「捜査第一課特殊犯係」が正解です。
捜査一課が担当するのは強行犯と言って、殺人、強盗、強姦、放火など、いわゆる凶悪事件ですが、この他にも誘拐事件、人質立てこもり事件、企業恐喝事件等も担当しています。
特に誘拐や人質立てこもりはめったにない上、一たび発生すれば警察の失敗イコール被害者の殺害につながります。
例えば、殺人事件の捜査に失敗しても被害者が殺されるなんてことはありません。(だって、既に死亡しているから・・・)しかし、誘拐や人質立てこもり事件の被害者は生きています。警察が失敗することによって生命の危険に晒されます。
そのため、このような「被害進行形」の事件を特殊事件と呼んで、訓練された捜査員の特殊な捜査方法で被害者を救出する専門チームが特殊犯係です。
それが、この前説明したSITです。
ただ、いま説明したように発生が少ないため、各県警というか、その時の上層部の危機管理意識で訓練の練度がまったく違ってきます。
「自分の在任中には発生がないだろう」等と考えている幹部が実際にいました。そういう幹部は訓練よりも目先の捜査本部などに特殊犯係を投入してしまうため、訓練自体がおろそかになり、いざ発生の際は素人の集まりが烏合の集と化します。(警察には転勤があって、メンバーがしょっちゅう入れ替わっているから)
そもそも、部隊を指揮する幹部自体が訓練してないから、なにをやればいいか判らず、指揮ができない・・・・
こんな状態で事件に巻き込まれた被害者は、助かるものも助かりません。
まあ、最近は、警察庁の指導もあり訓練自体はしっかりやっていると思います。
国民の信頼を裏切らないよう、しっかりと訓練しておいてもらいたいと思います。
幹部のみなさん、くれぐれも油断は禁物ですよ・・・
http://www.galu-niigata.com/
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