3年間の駐在所生活を終え,G署の刑事2係主任として異動になった。
担当は暴力団の検挙。
相勤者は先輩のS巡査部長,毎日二人で組事務所を廻って組員の顔を覚えたり(こっちの顔も売っておく)情報収集したりしていた。
やがて,桜の季節が来た。
この季節は,M町の公園で毎年桜祭りが行われ,露店が立ち並ぶ。
もちろん,露店の大半はテキ屋と呼ばれる暴力団組員達である。
彼らにも規律があって,露店を出す前日は「地割り」と呼ばれる「場所決め」を顔役が仕切って行う。
露店の売上げは場所が勝負である。
地元や力のある組がいい場所を陣取る。
したがって,地割り当日,暴力団係の刑事は必ず顔を出し,トラブルの警戒と出店者の確認をする。
出店の許可は,大抵その町や市の観光課あたりが担当する。
当然,私と先輩も公園に警戒に行ったが,既に相当数の組員が出店申し込みを終えていた。
先輩が「とりあえず役場の職員に挨拶しておこう」と言うので,出店の受付をしていた役場の人のところに行って
どうも,ご苦労様です
と声をかけた。
役場の人も,愛想良く
あ,どうもご苦労様です
と挨拶を返し,すぐに
はい
と紙を差し出した。
何だろうと思ってみると,それは
出店申込書
だった(;゚゚)
つまり,役場の人は,我々を暴力団組員と間違えたのだ(--;)
すぐに警察手帳を見せ誤解を解いたが,当時,自分をさわやかな好青年と思っていただけにショックだった。
きっと先輩が
角刈りで,銀縁眼鏡
なんかかけていたからに違いない。(-_-;)
BOOは絶対組員になんか見えるはずがない(..)
今でもそう信じている・・・・
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