毎年,各署刑事課員3名と地域課員1名,計4名でチームを組んで,鑑識技術を競う鑑識競技会というのがある。
メンバーは,班長(刑事課幹部),刑事係,鑑識係,地域係で構成する。
Booは在職中8回位参加したから,鑑識係以外は全部やった。
G署刑事課勤務時代は,班長として参加,刑事課は他にS巡査とI鑑識係主任,そして交番の使えそうな地域係だった。
事前練習の成果もあって,競技はけっこう順調にすすみ,最後は書類を作成する。(これがけっこう手間がかかる)
もちろん制限時間内にすべての検体と書類作成を終わらせなくてはならない。
こりゃあ,優勝も夢じゃない,そう思って書類を必死で作成中,当日,写真を担当していたS巡査が顔を引きつらせてそばに来た。
あの,その・・・やっちゃいました・・・カラーフィルム・・・
当時,殺人等の重要事件以外の鑑識作業は,白黒フィルムで撮影していた。(予算が無く,カラーフィルムは高いから(;_;))
したがって,鑑識競技会も白黒フィルムを使用していた。
現場は既に終わっているから取り直しはできない。
でも,考えてみれば,カラーフィルムを使ってはいけないという競技規定は聞いたことがない。
別に,カラーフィルムじゃだめって言われてないから,いいんじゃないの?
そう言ったBooに対し,S巡査は
あの,そうじゃなくて・・・カラーというかカラというか・・・・
ともじもじしている。
その様子をみてBooはすべてを悟った(--;)
おまえ,もしかして,カメラにフィルム入れなかったの??
と聞いてみるとS巡査
当たりです・・・
だって(`´メ)
なんてことしてくれたんだ,それまでの練習と,当日の死闘がすべてパァだ(`´メ)
だいたい,そんな,致命的なミスを犯しておきながら,カラーフィルムなどと冗談を言っている場合か(`´メ)
しかし,怒っても,今更どうしようもない。(__)
一応,採取した指紋や書類はすべて提出しよう
そう言って,あとの二人にも事実を告げた。
さすがに,I鑑識主任は真っ青だった。(だって,本部の鑑識課主催だから,各署鑑識係の実力や指導力もわかるから)
競技を終え,署に戻りみんなに
どうだった?いいせんいきそう?
と聞かれたが
まぁ,まぁでした
と答えるしか出来なかった。
事実を言えば,s巡査は県下の笑いものになってしまう(多分,長い鑑識競技会の歴史の中で,最初で最後だと思う・・・)
後日,結果発表・・・・聞くまでも無かった・・・
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