Boo事件ファイル（逮捕術大会）

　機動捜査隊員時代，隊の代表で県下逮捕術大会に出場した。

　当時の逮捕術の試合は

　　　警棒対警棒，徒手対徒手，警棒対短刀，徒手対短刀，警棒対長物

に別れ，５人一組でチームを作り試合する。

　一線署時代のBooは，徒手対徒手か徒手対短刀しかやったことがなかった。

　つまり，棒を使うのが苦手だったのだ。

　しかし，機動捜査隊には，徒手対徒手，徒手対短刀の選手が有り余っており，代わりに長物の選手が一人もいなかった。

　そこで，悩んだ監督は，剣道有段者全員に警棒対長物の試合をやらせてみた。

　その結果，なんとBooが警棒対長物の選手になってしまった。(;ﾟﾟ)

　　　　ちょっと，待って下さい，長物なんて苦手だからだめです

と懇願するBooの願いは全く聞き入れてもらえず，とうとう，試合当日は警棒対長物の選手になった。(--;)

　しかも，長物は大将である(ﾟ_ﾟ;)

　ちょうど，数日後に，県警全体の大がかりな誘拐事件捜査訓練が予定されており，BooはY巡査部長（現警視）と二人で犯人役だった。

　　　　簡単に捕まるんじゃない

と厳しい指示を受け，Y巡査部長とBooは綿密な犯行計画を練り，試合の前日最終打ち合わせと称して二人で飲んでしまった。

　もともと，Y巡査部長とは飲み友達で

　　　　かるく一杯

のはずが，深夜までたっぷり飲酒してしまった。

　試合当日，もちろん二日酔い・・・（というより，まだ酔っていたかも(^_^;)）

　当日は，試合後慰労会が予定されていたため，監督がY巡査部長とBooを車で迎えに来てくれることになっていた。

　最初，Y巡査部長を乗せ，次にBooの宿舎に迎えに来てくれたので，Booが挨拶して車に乗り込んだとたん

　　　あっ，あ～・・・君も飲んだの・・・

と顔がこばわった。

　それもそのはず，Y巡査部長はBoo以上にグロッキー状態・・・

　そんな，状態で試合会場に到着，準備運動だけでBooとY巡査部長は具合が悪くなった(--;)

　二人で，試合時間まで観覧席で横になる体たらくだった・・・・

　そして，いよいよ試合開始(ﾟ_ﾟ;)

　先鋒は警棒対警棒でY巡査部長である。

　その結果は・・・・・次回に続く(^_-)　




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